6月某日。今日は大雨。
予定を諸々変更して、1日地元で過ごそう。
どこにも出かけたくなかったが、銀行に行かなければいけない用ができたので、外出。
地元で最もよく行くお店でランチ。ここのスタッフはみんな接客が素晴らしくって、初期のスタッフの一人に「自分のお店でもないのに、なんでそんなに一生懸命働けるの?」と声をかけたことがきっかけで、店長を始め、代々のスタッフがみんな仲良くしてくれています。
江角さんからカードが届いてすぐに、トイレにカードを貼って欲しいとお願いしました。
レジ横に置くのではなくて、トイレに座った時、必然的に目に入るところに。
これを貼ってくれたソノちゃんは今日はお休み。
そういえばソノちゃんに「これ、ヘアメイクされたんですか?」と聞かれて、「ううん。私が関わってない作品」「えっ?じゃあ、なんで?」と恒例の?やりとりをしたけど、あの時は試写を観ていなかったので、熱く語れなかったなあと思っていたら、スタッフのユミネちゃんの声がした。
「あの、トイレに貼ってある映画、ヘアメイクされたんですか?」
今日はあまりの大雨にランチタイムは静かで、14時を過ぎて、店内は私一人、貸切状態になったので、
ランチメニューを下げにきたユミネちゃんが話しかけてくれたのだ。
「違うよ、あの映画のスタッフじゃない」
「えっ?じゃあなんで?」
と予想通りの反応。
「あの映画はね、お世話になっている方がプロデューサーで監督をされて興味があったので、試写を観せていただいたら、大ファンになってしまったので、頼まれてもないのにカードを配ってるの、はい、ユミネちゃんももらってください!」
そこから、私のこの映画への想いの丈は熱く語られる。
ちゃんと聞いてくれるユミネちゃん。
(あっ、ユミネちゃんの上司の皆様、サボっていませんからね!笑)
私はどちらかというと、一般的には情熱がある方だと思う。
その私が、自分がまだまだ努力が足りないと思うくらい、松村さんの生き様は情熱がある。
そして、ユミネちゃんに話していて気づいた。
この映画は、「パーキンソン病の人が頑張っている映画」ではなくて、「松村厚久という一人の人間の生き様」と、「彼や彼の周りに関わる人たちの本物の優しさ」、そして、「映画の撮影の進行とともに深まる奥山さんと松村さんの信頼関係」、これがこの映画の面白さの柱だと思う。
奥山さんも松村さんも嘘偽りや表裏がない。
直球しか投げられない人たち同士がぶつかると、収集つかない大事故になるか、とてつもなく大きなエネルギーが生まれるか、どちらか、両極端だ。
お二人とも大人だから、というのはあるけど、勢いで意気投合して盛り上がるのではなくて、淡々と、お二人の関係性が深まって行くことも映像から感じ取れる。
言葉を発することで、自分が何を感じたか、知ることができる。
ユミネちゃんはクラシックバレエ・コンテンポラリーダンサーであり、講師でもあります!
情熱を持って生きていこうね、と大雨の日に語り合った私たちでした!
私の熱い語りに、この映画に関心を持ってくれたユミネちゃんが、「公開されたら観に行きます!」とカードを持って写真に写ってくれました!これがユミネちゃんの「熱狂宣言」!!